2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくのかんがえたさいきょうの私の個人主義

自分が影響を受けたものといえば数え切れないほどあるし、そもそも数えることができない。自分でも知らないうちに影響を受けていることなんていくらでもあると想像される。 しかし、その中でも、自分自身これには影響を受けたと断言できる文章がある。影響を…

サイズ感

自分の服のサイズをきっちり把握するところからオシャレは始まる。 これ着たいあれ着たいだけではオシャレさんにはなれない。自分には何が似合うのか、何が似合わないのか、つねに己れに問わねばならぬ。 文章における文体もそれと同じで、かっちりフォーマ…

インヒアレントヴァイス(2ヶ月ぶり2回目)

映画を見ていると、映画を見るときの方法で映画を見るのが普通になる。 ちょっとナニ言ってるかわかんないと思う。解説しよう。 映画を見ているとだいたい登場人物が出てくる。登場人物が出てきたらだいたいその人物は何かを喋る。いわゆるセリフというやつ…

わからないということ

イキってジャズを聴き始めてからひと月が経った。 わずか一ヶ月前のことなのにきっかけがなんだったか忘れてしまったのだが、とにかくジャズを聴けるようになりたいと思って、毎日のスキマ時間にジャズを流した。流したといってもアイフォーンのイヤフォーン…

音楽性のちがいを認めるかどうかのちがい

音楽性の違いを理由に解散するバンドは多い。それが表向きの理由で、実際には人間関係のドロドロが二進も三進も行かなくなっての解散だったとしても、理由を音楽性の違いということにしておくバンドが多いのは、なんとなく音楽性の違いということにしておけ…

マグリット展の感想

このまえマグリット展を見に行った。シュールレアリスムというものの良さが自分にはわからないということがはっきりした。シュールは好きではない。たとえば、シュールな笑いだというとき、全然シュールじゃないだろうと思うことが多い。笑うし面白いのだか…

ザ・マスターの笑いどころ

映画『ザ・マスター(原題) / The Master』予告編 - YouTube 45秒でわかる映画「ザ・マスター」のあらすじ 第二次世界大戦の終戦後、出征兵士だった青年フレディ・クエルは、新規まき直しとして新しい職に就こうとするがどうもうまくいかない。どの仕事も…

鈍器のようなやさしさにブン殴られ

明治時代に自然主義文学というのが流行した。見聞きし、感じたことをありのままに書くのが文学であるという主義だ。「ありのまま」なんてきくと手垢のついたギャグのようにしかとれないけれど、当時の文学者は大真面目で自然主義を標榜していた。実際に自然…