2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒッピーハッピーイェー

このあいだ、とある奇妙な居酒屋に行って見知らぬ人たちとお酒を飲んだ。 どこか得体の知れないところがあるような人たちだけど、その分、優しそうでもある人たちだった。僕はお酒を飲めば全員友だちと常日頃から考えているので、最初のほうは謎の居酒屋の…

チェーホフ一読のすすめ

僕は別に、何か特別なものになりたいとも思わないし、偉大なものを創りだそうという気もないけど、ただ、生きつづけて、夢を見、希望をもち、どんなところにでも遅れをとらずに駈けつけたいだけなんだ…… ロシアには偉大な作家が三人いる。トルストイ・ドスト…

「やさしい人」

フランスといえばおしゃれの代名詞である。フランス映画ともなると、これはもうおしゃれの権化である。ミニシアター系の映画の中でもフランス映画はハイセンス加減が半端無く、シネフィル気取りの鉄板である。ミニシアター系の映画館で何を見るか迷ったとき…

リズムが求められるとき

こないだの日曜日、ホドラー展を見に行ってきた。 去年、日曜美術館というNHKの番組でホドラーが取り上げられているのをたまたま見て「これは見に行かねば」と思って見に行った。が、期待感が高すぎたのかそこまで強い印象を残さなかった。 というより、日曜…

前進だけが能じゃない

今回は一番言いたいことを書こうと思う。 「前進」について。 気づいたのだけど、僕の周りには前進することが必要だと思って日々生きている人たちがたくさんいる。前へ進むことを規律として自分に課している人たち。彼らは習慣の力も借りているのだろうが、…

「東京飄然」町田康 【読書感想文】

東京飄然 (中公文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2009/11/24 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (18件) を見る 旅に出たくなった。なぜか。理由などない。風に誘われ花に誘われ、一壺を携えて飄然と…

文学愛好者の敗北主義について

知り合いに負けることをものすごく嫌がる女の子がいた。 大体の人が「なんとなく負けたくないな」とか「勝つのと負けるのとだったら勝つほうがいい」と思うような時はもちろん、ほとんど勝敗を意識しないような場面でも、その子は負けることをおそれ、自分…

逆に名優じゃない俳優を教えてほしい

人間、興味のないものについてはその名の通り受け取るという傾向がある。たぶん心理学的になんとかいう名前が付いている現象だと思う。ついさっきそんなことを思った。 たとえば俳優の演技力について。巷ではよく名演技だとか大根だとか言って俳優の演技を…