口偏に虚しい


嘘だったら何を言ってもかまわないと思っている節がある。
逆に、嘘じゃないとしたら言っていいことは限られると思っている。
ぼくはどんなことでも言いたい願望を持っており、嘘じゃないことを言うときの言う/言わないの取捨選択が負担になることを知っている。

嘘だったら何を言ってもいいので気持ちがラクである。
死ぬほどスベったとしても、だれかを泣かせたとしても、「嘘だよ」といえば、「なあんだ、嘘か。よかったー」となるような気がしている。

ぼくは真顔で何かを言うような雰囲気のときには大体嘘をついている。
反対に、おちゃらけたりふざけたり、ニコニコして何かを言うようなときには嘘じゃないことを言ってることがある。
だから何だ、と言われてもこまる。
高いプライドほどポッキリ折れやすいのでじゅうぶん保護されないといけない、ということだ。