今日の日の思い出

 

今日、帰りの電車でラッキーなことがあった。そこそこ疲れて座席に座ると、左隣にきれいな女の人が座っていた。

自分が乗車したのは始発駅だったので、その後、発車時間近くになると右隣にもだれかが座ってきた。きれいな女の人だった。その人の顔は見なかったけど、真っ赤なニットを着ていたので、たぶんきれいな人だったんだろうと思う。

きわめつけは正面に座ってきた女の子で、びっくりするほどかわいかった。自分はどれだけかわいい子を見ても驚かない主義なのだけれど、今回ばかりは例外だとあっさり認めてしまうぐらい、本当に自分の目が信じられないほど、超絶かわいかった。

左右、正面と、きれいな女の人―きれい系のお姉さん―かわいい女の子に囲まれて、この最高のフォーメーションで自分はどこに連れて行かれるのだろうとドキドキしながら電車は出発した。

 

電車はあっという間に自宅最寄りのターミナル駅に着いた。なんだかんだと乗客の入れ替えがあって、最終的には自分の左隣におっさんがいるだけだった。

夢の時間は短く、はかない。でも自分はあの最強のフォーメーションを忘れまい、一生に一度あるかないかの、あの夢の布陣を忘れまい。

 

もっと大事なことがあったような気がするんだけど、何だっけ。ちょっと思い出せない。